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調子っぱずれ

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「映画バクテン!!」感想殴り書き1
<まえがき>
2022年7月2日に公開となった「映画バクテン!!」(以下、「本作」)。
感想を書きたい書きたいと思いつつ、仕事と映画館通い(本作)で忙しく、人が読むのに耐えうる感想を書く時間とエネルギーがなかなか取れないので、とにかく本作の各シーンで私が思ったことをまだ新鮮な気持ちが残っているうちに文字にしておくことにしました。
自分向けのため、読む人のことはちょっとしか考えてないのでご容赦ください。ネタバレもアリです。

本作は、私が大好きなタッグである黒柳トシマサ監督とアニメ制作会社「ZEXCS(ゼクシズ)」によって作られた作品です。
黒柳監督作品の特徴は、登場人物の心情をモノローグで語らせないこと。その分、その登場人物や回りの人物の表情やしぐさ、視線、風景、キャストの演技のニュアンスで心情を想像できるようになっています。黒柳作品を観ていると空を飛ぶ鳥の数や風船の数、飛行機雲の数を数えるクセが付いてしまいます。きっとそれらにも意味があるので。

<本編開始>
のその前に、スクリーンに短いアニメーションで「ZEXCS」の文字(黒柳監督が昔作ったそうです)が現れたとき、「ZEXCSの作った映画が映画館で上映されるんだ!!」と、それだけでテンションが上がりまくりました。実際には某アイドルアニメのクラウドファンディングにファンが支援しまくったことでZEXCSさんが作ってくださった作品を何度か映画館で観ているので初めてではないのですが、こうやって最初に制作会社として名前が出てくるとさらに感無量でした。

<インターハイ前>
双葉が串たこを買いに行く何気ない日常から物語は始まります。本作、双葉と志田監督の作画に並々ならぬこだわりを見せたスタッフさんがいるのか、この二人の作画が常に最強です。すごく真面目なシーンでも「顔が良い……」とか考えてしまってすみません。
双葉が寮に戻って先輩たち一人ひとりに串たこを配っていく場面で、築館先輩は植物が好き、亘理は任侠ものが好き、女川先輩はアイドルが好き、七ヶ浜先輩は笹かまが好き、と登場人物の紹介が進んでいくので初見に優しい。七ヶ浜先輩が串たこを食べさせてもらうおうと「あーん」っていうのめちゃくちゃかわいいです。先輩たちの趣味の紹介が済んだところで、最後に同級生の美里くんが圧倒的な美しさでタンブリングを披露し、エースであることと男子新体操の魅力を見せつけて掴みはOK!

築館先輩の実家(神社)のスペースを借りてさらに練習しようとなったところで部員の家族まで大集合してしまうのですが、双葉と美里くん以外の家族が出てくるのはこれが初めてで、正直なところ、美里くん以外はみんな両親が健在なことに安堵したというのが最初の感想でした……
ここで七ヶ浜先輩たちが、男子新体操にはプロもオリンピックも無いしおそらく高校卒業したら続けられないだろう……という話をし、これが本作のテーマの一つでもあるんですが、この話を聞いているときの表情からして、志田監督はきっともうこのときには決断していたんだろうなと思いました。

そして部員たちが真面目に話してる後ろで盛り上がりまくる家族たち……メインの登場人物以外も思い思いに行動していてる描写があるのはいいですね。個人的には双葉の妹ちゃんと美里くんの叔母さんが地区大会以来仲良しになってるのが嬉しいです。

この頃から何度も繰り返される志田監督の「リラックスして」という言葉と七ヶ浜先輩の「絶対勝つ!」という言葉のすれ違いが、じわじわと私の不安を積み上げていきます……

<インターハイ>
アオ高の演技はまだ見せられないよ! ということで、シロ高の練習がフルで流れる序盤の見せ場。モーションキャプチャーと手描きの長所を生かし短所を補う映像が最高~~! 特に好きなシーンは高瀬さんがマットの端から端までタンブリングするところです。絵と音の迫力がすごい!
あの七ヶ浜先輩までかわいく見えてしまう高瀬さんの強キャラ感よ……高瀬さんの強キャラ感が高まれば高まるほど、そんな人がわざわざ青森から宮城県大会を見に来るくらいだというアオ高への期待も高まるってわけよ……

当日になってもすれ違い続ける志田監督の「リラックスして」という言葉と部員たちの「絶対勝つ!」という言葉……これまでの大会と同様、部員たち一人ひとりに「楽しんで、リラックスして」とハイタッチする志田監督の声は明らかに届いてないですね。県大会や東北地区大会での同じシーンと見比べると違いがはっきりしています。(志田監督、本番までになんとかできんかったんか……? と思わなくもない)

少しずつ積み上がってきた不安が形になったように、本番で大きな失敗をして頭が真っ白になる亘理……
めっちゃ気持ち分かる!!
そもそも私がやってる吹奏楽と男子新体操(団体)って、
・一人ひとりの技能と全員が息を揃えることの両方が求められる
・一人でもできるけどみんなとやるともっと楽しいし、観客もいてほしい
・大会では誰かと直接対決するのではなく、それぞれがその場一回限りの演技(演奏)を披露してその評価を競う
という点で近いものを感じるな~と思ってたので、本番で致命的なミスをしてしまったときの絶望感とか悔しさとかめっちゃ分かります……

悔しい結果に涙を流す部員たち。でも美里くんは目を潤ませるものの、涙は流しません。本作では(特に亘理が)何度か涙を流すシーンが出てきますが、美里くんは一度も流しません。美里くんはテレビ版で語られたような理由でつらいときも涙を流さずに来たのかな……と思いますが、涙を流さなくても美里くんの心情は如実に目に現れていくのでこの先も要注目です。

ところで、西日本にはオナガ(青い鳥)は生息していないはずですが、インハイの舞台である香川県に登場していましたね。宮城県からついてきたのかな……?
そして、ついに応援に来てくれていた志田監督の愛妻さん……まさか本当に「周ちゃん! 私をインターハイへ連れてって♥️」だったのか!? そして宿は別に取ったんでしょうか気になる……
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